木曽路

先週末(6/3-4)、木曽路にツーリングに行ってきた。

そんな記録(flickrアルバム)

色々モヤモヤしてたりして、今日こそはどこかに行くと心に決めたものの、目的地は決らない。

とりあえず体調は比較的よさげだったんで、泊りを前提に場所を決めずに装備を乗せて走りだす。

最初は奥静岡を考えてたが、泊りならと思い直して、まずは能登半島を目指そうと中央道に転進。

まあ自分の場合は、走り出してからやっぱり体調的に無理そうってことも多いから、事前に予定決められないことの方が多いんだよね。仕方ない。

とりあえずは相模原で高速を下りて、道志道へ。

道志道にて

ただ、夜中になっても塩尻あたりを走っていたので、夜中に道路脇にテント張って一泊。

眠い…

夜の20号は道路は快適ではあったが寒い。装備の選択ミスを痛感した。

あと、夜に富士見町あたりのコンビニで自転車のグループに遭遇。ブルペなのかな? 自転車密度はやっぱり高い。しかし夜中でも走ってるとか、尊敬するなぁ。

とりあえず、自分でストップしないとどこまでも走ってしまいそうなんで、塩尻あたりで休むことにした。寒さと眠気が結構ひどかったので、このまま行くと事故りそう…

でもそろそろ行かないと

起きて色々考えたが、能登はかなりハードな感じなので、思い直して木曽あたりにした。一応、オトナなので(ぉ

(しかし、能登は行きたいなぁ…)

理由としては、朝に塩尻に居て152号縦断はややもったいない。

木曽あたりは、今迄は時間的な問題でなかなか足を延したことはなかった。

日本海にはそそられたんだけど、あっち向うと結局無理して能登行きそうなんだよね。それはそれで、後に響く予感が…

途中、通行止めなんかがあったので、木祖まで木曽高速で南下した後、野麦峠越えを目指すが通行止め。あゝ野麦峠

ああ、野麦峠…

一旦乗鞍方面へ向い、そこから安房峠の旧道にチャレンジ。抜けたあと高山側に一旦出て、361号経由で御嶽山脇を抜けて木曽高速に復帰。そのまま途中の路上でテント張らず仮眠して、20号経由で帰宅した。

普通の人なら、安房峠から帰路につくだろう。あそこで高山側に下りて、ぐるっと木曽路を回って帰宅しようと動くあたりが私。いつまでこの無鉄砲さを維持していけるのだろうか…

安房峠

安房峠の新道の料金をけちってぐるっと大回りするあたり、充分にバカである。まあけちったというのはちょっと違うか。旧道戻るのが普通なんだろうが、安房峠に警察がいて、なんか悪いことはしてないんだが戻るのに抵抗感が…

安房峠

結局、行きは横須賀から相模原まで。帰りは上野原から横須賀までは高速。それ以外は全部下道。トータル850km位の行程だった。

この位の距離に2日も割り当ててるのに、かなりの疲労感… すでに年齢による衰えは隠すことは不可能だなぁ。

今回は特に装備選択ミスが辛かった。

昼は暑いが、それでも乗鞍あたりは標高がある。人里でも夜は寒い。

特に帰りの夜中は相当寒さにやられた。ほぼ夏装備だったので、これが相当つらい。

雨具のズボンをもってたので、それで大分助かったが、途中チアノーゼのように脚は紫に変色。触るとビリビリ痛い。

手も夏グローブだったので感覚がない。上半身も下にレイヤリングする服を持参しなかったので、体幹が冷えて酷い目にあった。

御嶽山

帰宅時は、ようやく人里に下りてきたら真っ先にコンビニに駆け込む。仕方ないので、洗い物用のゴムの手袋、防寒用に体に巻き付ける新聞、手首からの寒風をシャットアウトさせる為の医療用のメンディングテープを購入。大分マシになったけど、それでも辛かった。

帰路の野宿は道路脇にサーマレスト敷いてそのまま寝袋に入って仮眠したんだが、動いてなければそれでも充分なんだけどなぁ。山の中は分らないが深夜の20号とかは低い所で5度位の表示だったんで、やっぱり体感温度は氷点下だったんだろうな。

今回は、2日で3回も温泉に入ってしまった。

初日の夜に、富士の麓で「富士眺望の湯 ゆらり」に立ち寄り。この時点では、まだどこ行くかはっきり決めてなかった。大体、能登いこうかと思ってた頃。

「いいねぇ、安いねぇ」とかいってる客が多かったが、基本貧困な私には高すぎた… あれで1000円以下なら普通かと思うところだけど、JAFと時間帯割引がついて1200円だか1300円。通常なら1500円位なのかな。それはちょっと… もっといい湯でも、地方にいけば600円とか700円とかが相場だしね。

木曽の山中

二日目の昼に「奈川温泉」。スーパー林道に向っていたところ、目にとまり、何故かスルー叶わず…

さらに乗鞍に圧倒されながら「白骨温泉」へ。まあ有名な温泉地でそうそう来れないとなると、やっぱりスルーするのは困難。

久し振り硫黄臭強い白濁したいかにも温泉な温泉。白骨温泉、一時期湯量が足りず、掛け流しを謳いながら加水していたとか話題になってたような…

でも、それなりによい湯でした。帰宅してからも服に硫黄臭がついてやや臭かった位に。

木曽は来たことなかったんだけど、全体的にいい感じ。いまでこそ結構線形もいいけど、あれだけ山深いと昔はかなり厳しい旅路だったと想像される。

木祖村から北上中

人やモノの存在密度もいい感じだっなぁ。じっくり周りたい。

帰りの361号もなんか人家がすくないのにすごく道がいい。何故あそこまで整備されてるんだろうって感じなんだけど、多分高山から木曽を抜けるにはあの道しかないって感じなんだろうな。

人口密度が低い地域で、今後いつまで良好な整備が続けられるんだろうなぁ。個人的には通行可能な路盤が維持されてれば、デフォで未舗装でもいいんだけど。通行止めにされる位なら、ね。

基本的に自分は人が多い所は苦手。途中、奈良井宿によりたかったんだが、警備員に通行を阻まれる。多分、人が多いので通さないようにしているんだろう。

地元にとっては、人気で観光客が押し寄せ、人が通れない位の賑いというのはホクホク。でも、自分みたいな人間は、そもそもこんな所に来てまで原宿みたいな人口密度は御免だという気も強いし、道路を通るつもりなだけなのに叱責されるとは非常に印象がよくなかった。近隣の宿場町も雰囲気もよかったけど、何か話題になり、人がそこに一極集中する。歪んでいて、自分には縁のない所だなという思いが強くなった。

まあ、もう二度と立ち寄ることはないね。

基本飲み食いとちょっとした買い物位で宿には泊らない。現地にお金を落さない自分なんかは、観光地からしたら来てもらいたくない人種なんだろう。

単身って結構宿とろうとおもっても難しかったりするしね。特に週末とか人の多い時期は。

木曽路の山中は、これまで走ってきた所より、一層人口密度が低くて楽しい。それなりに道の整備はいいんで、気持よく探索できそう。

今回は王滝村の方は周れなかったんで、あっちも行ってみたい。

山中

あとは林道か… 林業は盛んな地だから林道は多いだろうが入れるんだろうか… あとはガソリンスタンドとか希薄な地帯なんで、結構舐めて林道入ると、迷子>ガス欠>遭難風味なコンボが待ってそうな気はするな。

高速使わないと結構遠いんだが、これからも気を見て探索したい所。

あとは乗鞍か。上高地とかは一般車通行止めだし奈良井とは比較にならない人間地獄だろうから近付く気にもなれない。

でも乗鞍の眺望は、特別なものだった。

乗鞍を望む

写真では、この畏敬の念は感じにくいかなぁ。

神の御座所という感じ。遠くから見てる分にはね。

乗鞍を望む

一般車通行止めなんで行くことはないだろうが、乗鞍エコーラインで上まで自動車で上れる。乗鞍高原で食事休憩したんだけど、かなりの頻度でスキーを持った観光客が乗り降りしてた。あそこも近付くと人間がゴマ粒のように沢山いるかと思うと、それは辟易するんだけど。

観光保護の為の通行規制って言ってもそんなもんか、みたいな印象。所詮利権なんだろうなぁ。

乗鞍を望む

尾瀬もそうだけど。昔夏に行った時、木道から人がはみ出る人の混雑具合。総量規制すべきなのにと思ったわ。

西大台なんかは、総量規制されてたはず

まあ乗鞍や黒部ルートなんかは、そんな観光地嫌いの自分でも、やっぱり一度は行ってみたい所ではあるんだが…

行ってみたい。でも行ったら負け。そんな感じ。

まあ全体的に走ってる時は酷い目にあってた気がするけど、やっぱりはやくまた行きたい。

これは、Mなんですかねぇ。

まあそんな感じ。どっか行きたい。