OPDSのアグリゲーター

OPDS に限らず、シンジケーションでは Feed を出す側と利用する側がある。

Feed だけがあっても、誰も使ってくれる人がいない状態。

Feed を出すサイトと、その Feed を利用するアグリゲーター(クライアントアプリ/サイト等)が揃ってはじめて便利になる。

Feed だけあっても、フィードリーダーがないとあんまり便利感がないヨネ。

そうしたOPDSのアグリゲーターが、先日ひとつ増えました。

ビュワに組込みの OPDS アグリゲーション機能というのがアグリゲーターの一つの形だった。

今の状況を考えると、Stanza (ビュワにOPDSフィードを読む機能が付いている)が適例か分らないが、ああいうのだ。Stanzaだと、フィードをそのまま表示するだけで、あんまりアグリゲーションしてる感じはないんだけど。

それとは別に OPDS のフィードを集積(アグリゲーション)して、検索を横断したり、再構成してフィードしなおしたりするようなサイトがありえる。

そうした試みとして、 opds.jp というサイトがある。このサイトは、複数の OPDS フィードを取得し、横断検索する機能を提供している。

同じように、技術書という枠の中で、OPDSを利用する試みを Booklog さんが始めたそうだ。お知らせはこちらから。こちらでは検索や、Booklogでの書棚登録に対応している。

で、この記事よりよっぽどまとめとしてしっかりとした記事を @kzakza さんがまとめてます。

個人的には、書誌の流通と発信だけでなく、購入済みの本の一覧(bookshelf)や、購入済みの電子本の配信も含めてある程度標準規格を利用していけるとありがたいのに、と思ってる。

こういうことをやろうとしているのが Internet Archive の BookServer 構想なんだ、と。

OPDS 利用概念図

ちょっとよくばりすぎているかもしれない。

コンテンツの配信までを考えると、 non DRM の汎用フォーマットファイルでの配信があたりまえになってほしい所だ。しかし、現状ではまだ取り組みは小規模なもので、急激に拡大する雰囲気はまだない。

とりあえず、書誌の配信と再利用としての OPDS のメリットはあちこちにあると思う。書き出す手間もそれほどかからないし。アグリゲーターが増えていけば、こういった所から普及していくと、いいのかな。

Booklog さんには、この調子で パブー の OPDS 出力と、Booklog の書棚のOPDS出力をやってほしいなぁ。今は対応してないよ、ね? (ぼそり)

他にも、OPDSアグリゲーションしてるいい例があったら @gridsurfer 宛にお知らせください。

日本の OPDS アグリゲーションサイトの例: (2012/8/9 現在)